国産無垢材を使う理由は?

世界有数の森林大国で、日本は国土の68.5%に当たる2510万haを森林が占めています。
この資源を最大に活用し、日本経済(林業)を回さない手は無いと思います。

長持ちする構造材とは?

日本の高温多湿の気候風土を踏まえて地元で生育した国産木材の方が湿気の少ない外国産木材より長持ちする。
日本は雨期があり、夏場も多湿で蒸し暑いのに対して米国や欧州などは雨も少なく湿度も低い。
日本の厳しい四季に耐え抜いた国産材が日本の住宅の構造材として一番適していると確信しています。

国産木材の強度は?

鉄骨や鉄筋コンクリートなどの材料は、新しい時が最大に強く、経年するにつれてその強度が弱くなるのに対して、木材は経年と共に強度が増していきます。
伐採された木の含水量が少しずつ減っていき、100年掛けて引っ張り強度や圧縮強度が上がり、200年も強度は変わりません。その強度が少しずつ落ちていくのが伐採後300年というのが分かっています。

自然乾燥を使う理由

現在の木材の乾燥方法の殆どが強制乾燥です、短期間で乾燥ができる事や狂いや反りの出にくい点で多く出回っています。
木材の主要成分のリグニンが高温で木の組織結合を破壊し、強度を失う可能性が高いのと高温処理時にセルロースが糖分に変わり、耐蟻性を落とす可能性もあるので、弊社では木目の色艶や木の香りを損なわない自然乾燥材の構造材として使っています。

中古物件の工事は出来ますか?

日本の税制上で、木造住宅は築25年ほど経つと減価償却が終わり、固定資産税が最安になります。
新築で高い固定資産税やローンの利子を払い続ける事を思えば選択肢の一つに入れても良いと思います。
雨漏りが無く、構造材がしっかりしていれば築25年以上の中古物件や古民家(築50年以上)などをリフォームやリノベーション、ハーフビルドする方が資産継承へを考えるとメリットがあります。
古民家鑑定士の資格を有しているので、簡単な目視診断なら無償でさせてもらいます。

工法について

木造軸組構法の在来工法を大工職人による手刻みをしています。
同じ木造の2×4工法に比べて間取りを自由に変更できる事、メンテナンスのし易さ。
殆ど大工が軸組構法で仕事をしている事など多くの利点がある。
その他(鉄骨、鉄筋コンクリート)に比べ木材の方が圧倒的に安価で、解体時の解体処分費用も安価に済む事。

手刻みについて

数多くの木材に触れ、手を加えてきた熟練の大工であるからこそ、それぞれの木材の特徴、個性に合わせて、それらを活かしながら加工していくことができます。
その反面、プレカット工法では、どの木材も単一の木として、1つ1つの特徴を活かすということはありません。
せっかく木に囲まれた住宅にするのであれば、1つ1つの木材の個性をきちんと見極めて、
木の温かみを存分に感じられる住宅を提案します。

高気密・高断熱について

結露を防ぐには室内の温度と窓の表面温度の差を小さくする断熱性能の窓が必要になります。
高性能樹脂窓(フレームは樹脂か木)とLow-Eペアガラス(LOW=E金属膜でコーティング)の使用の提案。
西日対策や紫外線により室内の色あせ防止に効果のあるLow-Eペアガラスで太陽の熱線を60%カット、冷暖房効果を高めます。

夏は涼しく冬は暖かい家とは?

人間が快適に感じる相対湿度は40~60%、 温度は約25℃~28℃です。
気密性が低いと、夏は外の熱気が隙間から侵入し、冬は外の寒気が隙間から侵入するため、夏は暑く、冬は寒い住まいとなってしまいます。
それに対して、気密性が高いと室内の空気が隙間から逃げず、外気の影響も受けにくいため、室内の温度を快適に保つことが可能になります。

断熱材は?

断熱材は種類で選ばずに厚さや施工、気密性に重点をおいています。
柱105mmの柱内断熱ならグラスウール厚さ100mm・気密24kで施工します。
西日対策に外付加断熱としてネオマフォーム・フェノバボードなどの高性能断熱材を使う。
高気密がヒートブリッジを防ぎ、結露による構造材の腐朽や白蟻による食害から守る事に繋がります。

木はなぜ暖かいの?

通常のフローリングは何層かの合板を接着剤で貼りあわせてあるので間に隙間がありません。
それに比べて無垢材は一枚の「木」をそのまま使用してしていますので、間に空気層が出来ています。それが、断熱効果となって、暖かみ溜め込みます。
なので、自分の触れた部分に肌の熱が空気層を温めているため、それが表面に返ってきて暖かみ感じるのです。

設計で基本的に心掛ける事は?

太陽に素直な設計を心掛けています、南面に大きな窓を設け冬場の日射所得、庇や屋根による夏場の日射遮蔽。
可能な限りメンテナンスを少なくする設計、耐久性の強い屋根材や外壁材の提案、無理に複雑にしないシンプルな屋根の形状の提案、雨漏りリスク回避や施工難度や手間の省略が出来ます。

耐久性の高い材料とは?

長寿命には内部の構造材を守る耐久性の高い屋根材と外壁材が必要になってきます。
特に屋根と外壁のメンテナンスなどの改修費用は高額になるので、この2ヵ所は特に注意しておきたい所です。
屋根は瓦かガルバニウム鋼板、外壁はメンテナンスの容易で安価な焼杉板。

集成材は使いますか?

接着剤を多用する為に耐用年数が短く、長寿命な家造りには適していないので構造材としては極力使いません。
特に外材(ホワイトウッド・欧州赤松)で構成された集成材は白蟻の大好物です。
日本の住宅には適さず、防蟻処理を施さないと使える物ではありません。

地球環境への対策は?

日本の森林を健全な状態に保つ為には、国産材を使い植林していく事にあります。
木は温暖化の原因の一つ二酸化炭素を吸収し、炭素を蓄え酸素を排出します。
だから木を木材として住宅に使い、長期に保つ事は炭素蓄積に大きく貢献できるのです。

無垢の木材の性能って?

木材の良い性能は沢山あります、まず一番良いのは、手触りや足触りに温かみを感じれる、日本人には親しみやすい素材である事。
木材は周囲の湿度に反応して、空気中の水分を吸い込んだり吐き出したりする調湿性能がある。つまり、雨期などの湿気が高い時は、空気中の水分を取り込み、逆に空気が乾燥する冬場は湿気を吐き出すので、乾燥による病気や疾患の予防に繋がる。
また、木材は紫外線を吸収する、木材が反射する光にはほとんど紫外線が含まれて無いので、目に与える刺激も小さく目に優しい。
木材が持つ独特の香りは、人にとって精神安定の効果があり、白蟻などの害虫にとっては防虫効果もある。
木材は多孔質で、その内部は空気層を多く持つ事で吸音性、断熱性、衝撃吸収性がある。
鉄やコンクリートなどに比べて柔らかく、熱を伝え難くので結露防止に繋がる。

外部材について

構造の次に重要で、
【焼杉板】表面を炭化する焼杉板のメリットは、やはり炭化層が効果を発揮する耐久性にあります。「炭」が腐ったりするという話は聞いたことがないと思います。
焼かない普通の杉板を外壁などの風雨にさらされる箇所に使用した場合、雨にぬれたり乾いたりを繰り返すうちに木目の柔らかい夏目の部分からやせていったり、腐朽菌などの作用で木材そのものが腐ったりします。
炭化した状態であれば、菌類が繁殖するために必要な栄養分などがないため腐朽菌などの繁殖も抑えられ外壁に使用した場合も耐久性が高いと言えます。塗装不要。

【漆喰】(土佐漆喰・スイス漆喰)

【シラス】(スーパー白州そとん壁W)
細粒の軽石や火山灰である。